朝どり卵のある風景

朝どり卵のある風景
安心卵は健康な親鶏から!

静岡駅から車で20分程度、安倍川を渡ってすぐの、向敷地と呼ばれる場所に鈴木さんの養鶏所があります。
ほんの数分しか走らないのに、緑がいっぱいの土地です。静岡ってまだまだ田舎だなーって思ったりして。
隣りの家の鶏小屋の卵を取って、そのままちゅるちゅると生で飲むというワイルドな幼少時代をすごしたふじこがレポートいたします。

鈴木さんちの養鶏場です。自宅のすぐ裏側に養鶏所があります。臭くないのかしら?って心配になるけど、どうやら大丈夫みたい。

窓が開いているのわかりますか?こうやって外気や自然の光を十分に取り入れているから鶏舎内は衛生に保たれているんです。

養鶏場外観別ショット。
こうやって見ると、本当に山の中って感じですよね。 実は私、 静岡市在住だけど、この向敷地に来たのは初めてだったんですよ。こんなところがあったのねぇー、って感じで一人で感動しておりました。

なんか、こう、周りの環境にマッチした暖かい感じのする養鶏場です。

日が差し込む明るい養鶏場内です。
そう、子供の頃、通学路に養鶏場があったのですが、そこはクサイ・キタナイ・クライという3Kな場所だった記憶があるのですが、ちょっとイメージ変わりました。・・・っていうか、全然違う。
なんだか明るくて楽しげな雰囲気なのですよね。とかく養鶏場や養豚場、牛舎などはドナドナの歌じゃないけど売られて行く悲しみがただよっているイメージがあるのですが、でもここは違うのです。ニワトリさんも元気一杯に暮らしている、って感じです。
広々しているんですね。
天井も高く、窓も開くので気持ちが良い。
確かにケージ内は窮屈そうだけど、
でもみんな元気一杯って感じです。
掃除がしっかりとされていて清潔に保たれているので好印象です。

トサカで元気かどうかを見分けるみたい。
ピンと立っているのは元気な証拠。

鶏たちの飲み水はなんと湧き水です。山からの岩清水をさらって、さらにレベルを上げるために磁器装置とミネラルたっぷりの石の中を強制湧水(噴水)させることによって、水の中の酸素量が多く、ミネラル豊富な弱アルカリ水になります。この水が鶏たちの飲み水になるのです。この水を飲むことによって卵の殻を丈夫にします。また、親鶏も骨格が丈夫で基礎体力が付きます。だから病気知らずの元気に育つのです。病気知らずだから薬要らず!理想的でしょ。

ホルモン剤や化学物質は一切与えていません。
鶏が元気だからそんな薬は必要ないのです。
餌は、中身のため、卵の殻のため、そして生んでくれる親鶏のために工夫されています。
自然配合飼料に酵母(キトサン・オリゴ糖・海藻など含む)を加え、時には、ニンニク、緑茶なんかも混ぜられたりするそうです。
いずれにしても、私たちが食べても健康に役立つものばかりです。 サルモネラ菌等に対する抗菌作用も追求しています。


この生まれたての卵が届くのです。

鶏舎が清潔だから卵もキレイ。

鈴木さんは洗卵せずに出荷します。
卵の殻の表面は、クチクラという薄い層で覆われています。 このクチクラが雑菌の購入を阻止してくれるのです。 でもこのクチクラは水溶性。水洗いすると溶けてしまいます。
ほら、親鳥が生まれた卵を抱いて孵化させるでしょ、その間卵が腐らないのはこのクチクラ層のおかげなんです。
卵にはちゃんと抗菌力があるんです。だから洗わなくても大丈夫、っていうのが鈴木さんの考え方です。 元気な親鶏から生まれた卵は安全、安心して食べられる。考えてみれば当たり前の話だよね。


鶏のフンは養鶏場の隣りにある小屋に運ばれて堆肥になります。
やっぱり雨の日や風のある日はちょっと臭いがきついけど、それ以外は大丈夫、って鈴木さんは言ってました。これもエサの工夫のおかげ? エサの緑茶に含まれるカテキンが消臭作用を施しているのでしょうか。

杉山社長、鈴木さん、そして鈴木さんの息子さんでの記念撮影。撮影係--ふじこ

親子で力を合わせておいしい卵を生産してくれているのです。鈴木さんご夫婦と息子さん、3人ですべての工程を手作業で行います。この丁寧な仕事だからこそ新鮮で安心であると胸を張っていえるのです。

紅光のお店でもファンが多い卵。それなりの理由があって、工夫があってこそおいしいんだなぁ、と感心しました。


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