紅光トマトのモニター・レポート 〜若旦那編〜


生トマト味比べ(Fresh Tomato)

元さんのコメント高級な食材を売っていることで近所でちょっと有名なスーパーPで買った完熟トマトと、生で食べ比べてみることにした。

まず、見た感じ。

紅光のトマトは小さく、鮮やかな赤色。 それでも、酸素を十分に運ぶためにスポーツマンの腕に太い血管が浮いて見えるのと同様に、養分を運ぶ葉脈のような筋が実の先端まで行き届いているのが見え、いかにも健康そう。
次に手に取ってみる。
見た目よりも軽く、少し驚く。
ちょっと指に力を入れてみるが、実が堅く、トマトというよりは、大きさもあわせると柿のような感じがする。
スーパーで買った完熟トマトのほうは、赤色が薄く薄い緑色が入っている感じ。手に取ると、最初はそれでも普通のトマトに比べて実がしまっているかなと感じられたが、紅光のトマトを持った後では、まず実が柔らかく感じられる。
紅光のトマトと比べると重い。
食する
口にすると、紅光のトマトは普通のトマトに比べて、皮が厚いことに気付く。 味は、甘く、酸味は少な目で、皮の直下に少し渋みがあるぐらいに味が濃い。 また種の部分が少なく、水気も少ない。 種そのものも普通のトマトより小さめ。
これに比べると普通のトマトは、皮が薄く食べやすいが、全体に水っぽく、味が薄い。
かすかに青っぽい香りがする。
紅光のものに比べると種の部分が多く、食べている間に手がべとついてしまった。
紅光ふじこ一也 さんの、「酸素を十分に運ぶためにスポーツマンの腕に太い血管が浮いて・・・」の一文、ちょっと感動してしまいました。私にはどうやっても出来ない表現です。自分のボキャブラリーのなさを感じたりして。


元さんのコメントさて、後日、同じスーパーで、いわゆるフルーツトマトというものを買ってきて、これも生で食してみた。
正直なところ、あまりにも大きさと形、そして値段が似ているので、食べる前までは、紅光のトマトはフルーツトマトと言って売られているものと同じものではないかと思っていた。

まず、見た目だが、色は紅光トマトよりも若干薄いものの、先端がピンと張った形といい、大きさといい、紅光トマトに非常に近い。 手に取った感じ、思ったよりも重く、少し柔らかい。 しかし、食べてみて似て非なるものであることが分かる。 フルーツトマトは、上述の普通のトマトに比べれば甘みが多いものの、青臭さも多く、また水っぽい点も変わらない。

おそらく、大きさなどからして、紅光トマトとフルーツトマトは、普通のトマトに比べると、近い品種だと思われる。 しかし、育て方によって味が異なってしまったということなのだろうか。

紅光ふじこフルーツトマトと紅光トマトはどう違うのか?最近、よく聞かれるんですよねー。ちょっと困ってしまうのです。フルーツトマトって、「フルーツトマト」という品種があるわけではないんですよね。確かに甘味が強い品種というのがあるのかもしれないけどー、、、。(桃太郎は酸味のない甘いタイプの品種です。)やはり栽培方法によって甘味が強くなったりするのかしら?一度生産者に聞いてみたいものです。

ちなみに紅光のトマトは、主に、「桃太郎」「ファーストトマト」という品種です。そう、みなさんの近所のスーパーで山盛りに売られているトマトとなんら変わらない品種なのですよ。違うのは栽培方法です。これ、重要ポイントです。



トマト対決番外編

元さんのコメント味については、生トマト対決や、ピッツァ・マルガリータでも比べているので、ここではちょっと奇をてらった比較をしてみようと思う。

比重比べ

紅光トマトは、見た目の濃い赤色に対して、手に取ったときの重さが意外に軽いことについてはいくつかのレポートで述べた。
しかし、これは感覚に基づくものなので、あまり当てにはならないだろう。そこで、トマトの比重を調べてみることにした。
比重は、トマトそのものの重さと、トマトの体積に相当する水の重さとの比で示される。
これが1より小さいとき、トマトは水に浮くことになり、逆にこれが1より大きいときにはトマトは水に沈むことになる。
ここでは、1g単位で重さを量ることのできる計量器を用い、トマトそのものの重さと、水を入れたボウルにトマトを完全に沈めたときの、トマトを沈める前後の重さの差によって得られるトマトの体積に相当する水の重さを量り、これの比を求めることにした。
以下に結果を示す。

種別重さ[g]体積分の水の重さ[g]比重
紅光トマト98971.10
ファーストトマト(*1)1711730.88
フルーツトマト1(*2)70710.86
フルーツトマト2(*3)1441450.93
(*1:スーパーLで売っていたトマト。桃太郎に比べて横から見た形状がハート型で、紅光トマトに近い雰囲気があった。食したところ、味は普通のトマトと同じような味がした)
(*2:スーパーLで売っていたトマト。非常に小さく、売り文句は「水をあまり与えずに木の上で完熟させたトマト」。食したところ、酸味が少なく、甘みが多いあたりは紅光トマトとは少々雰囲気を異にするが、ちょっと固いぐらいの食感は近いものがあった)
(*3:スーパーPで売っていたトマト。生トマト対決で利用したものと同じもの)

これらより、調べたトマトのうち、紅光トマトだけが水に沈むことが分かる。 実際、これは比重を調べるまでもなく、実験中に明白となる。 紅光トマトだけは、ボウルの底にトマトが接触しないように、水中につるすといった工夫が必要であった。 一例だけを取って結論付けることはできないが、紅光トマトは他のトマトに比べて実が詰まっていると言えるかもしれない。


腐る速さ調べ

これは調べようと思って調べたのではないのだが、結果として調べることになってしまったという比較である。
エントリーは、紅光トマト、スーパーIで購入したトマト、スーパーPで購入したトマト(いずれも普通の桃太郎と思われるトマト)である。
全て、紅光トマトが我が家に届いた日に、後々に比較に利用しようと思って購入したものである。
で、どういう比較方法を行おうか迷っているうちに、3/19、紅光トマト以外のトマトは下にしていたヘタの周辺から腐ってきていた。
これに対して、紅光トマトはまったく我が家に届いた日の状態を保っており、見た目、味ともに大きな変化は感じられなかった。
ちなみに、すべてのトマトは、ほぼ同一条件の下において保存していた。
他のトマトが完熟ものではなかったのに対して、紅光トマトは我が家に届いたとき、すでに完熟していたことも考慮すると、驚くべき違いであると言える。
何がその違いの原因なのかを調べるには今回は時間もないが、過酷な条件下で生育してきたということが、その一因となっているのではないかと想像される。
紅光ふじこ野菜本来の持つパワーの違いです。水も肥料も必要最低限しか与えられない中で「がんばって生きよう」としているトマトの力なのです。

紅光ふじこさあ、たっぷりと味わっていただきましょう。

ピッツァ・マルガリータ

トマトスープ


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